始点、中間点、終点

デザインには情報をうまく整理して相手に届けるという使命があります。単純すぎず、複雑すぎず、見る人を飽きさせずに最後まで楽しく見進めてもらうために必要なのが、区切りとつながりのイメージコントロールです。特にページ物のデザインではセクションの始点・中間点・終点の見え方が重要です。

人は平坦な印象のものよりは、起承転結や緩急、序破急といったストーリー性を感じるものの型に関心がむきやすく、また見た後の印象も残りやすくなります。特に複数のページを持つ制作物では全体の構成とそのデザイン的な見せ方にも工夫が必要になります。セクションの始まりには、始まりにふさわしい大きな面積のメイングラフィックとタイトルを配置するのが定石です。数ページ続くセクションでは1ページ以上、あるいは見開き2ページ以上を全て埋めても良いでしょう。短いセクションお場合にも1/2ページ、1/3ページとタイトル面積をやや小さくします。セクションの中間では、その前後のページとのつながり感が大事です。つながり感を出すためには、そのページの小口側を塞ぐような要素を配置していけません。図版などもなるべく本文の流れを止めない場所に配置しましょう。

セクションの終わりはその逆で、なんらかの要素で小口側を塞ぐようにします。写真やイラストでも構いませんが、コラムや情報リストといった本文とつながりのない要素のほうが、より終わりの印象が強くなります。

・序破急

熊や、日本舞踊、浄瑠璃などで用いられる構成上の三口分です。「序」とは導入でゆっくりと、「破」は変化に富ませ、「急」では短く店舗アップして、軽快に結末を迎えます。

・セクション

構成上、他と区分される部分のことです。雑誌の場合、特集記事やコラム記事もそれぞれ一つのセクションと考えます。書くセクションをどのように配分するかは、編集作業の中でも最も気を使う部分です。

・小口

ページ物の場合、紙を綴じている側のことを「ノド」、その反対側の紙の端を「小口」と呼びます。ページ物をドラマチックに仕上げるには、この小口側のデザインがポイントです。

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